2023年5月31日
YITOA(イトア)マイクロテクノロジー株式会社(本社:山梨県甲府市 社長:飯島髙行)は、自動運転レベル4の実用化に向け期待される車載LiDAR用途向けMEMSミラー(CG0006AR)の新たなパッケージ品サンプルの出荷を開始します。
従来品サンプルと比べ約33%小型化を実現し、2023年6月1日よりサンプル出荷開始となります。
YITOAマイクロテクノロジーは、2011年よりMEMSの研究開発をすすめており、特定顧客向けにMEMSミラーの出荷実績があります。
今回のMEMSミラー CG0006ARは、当社独自の設計技術、自社製造ラインにより開発をすすめており、広く国内外の顧客に向け販売を計画しています。
また、LiDARに対する長距離測定の要求に応えるため、大口径ミラーの開発も並行して進めており、開発終了次第、順次サンプル出荷をしていく計画です。
(図)MEMSミラー CG0006AR
(表)製品ラインナップ
自動運転の実現に向け、LiDAR(Light Detection And Ranging)と呼ばれる、光による検知と測距と呼ばれる機器の搭載が期待されています。LiDARは、レーザー光を照射しレーザー光が物体に当たって返ってくるまでの時間を計測することで、距離、方向、位置、形状などを測定します。
LiDARの普及に向けては多くの課題があり、従来の方式である機械的な回転型では、小型化、低価格化、高信頼性化が困難でした。
ソリッドステート方式と呼ばれるMEMSミラー方式を使用することにより、小型化、低コスト化、高信頼化が実現でき、LiDARの普及につながると期待されており、YITOAマイクロテクノロジーではMEMSミラーICの開発を行ってきました。
また近年普及が期待されているARスマートグラス、自動搬送車、ロボット、監視市場用途等でも、レーザー・ビーム・スキャニング(LBS)方式にはMEMSミラーが使用されるため、LiDAR用途向けより更に小型化、低コスト化したMEMSミラーICの開発も継続しています。
YITOAマイクロテクノロジー株式会社
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