技術情報

光ディスクドライブ用OEIC

◆光ディスクのしくみ

CD-ROMやDVD-ROM等の再生専用のディスクの記録面を拡大して観察すると、下図のように長さの異なる点がらせん状に無数に配列されています。 この点を「ピット」(くぼみという意味)といい、ピット配列されているらせん状の線を「トラック」といいます。 光ディスクではピットの有無、ピットの長や間隔によってデータを符号化して記録しています。 CD-R/RWやDVD-R/RW/RAMなどの記録可能なディスクでは、ピットの部分に物理的なくぼみはなく、反射率の高い記録面に反射率の低い部分を形成してデータを記録するため、ピットと区別して「マーク」と呼ぶ場合があります。

光ディスクにはピットがあります。

再生専用の光ディスクからデータを読み取る際は、まず下図に示すように、レーザービームをレンズで集光し、ディスクの記録面に焦点を合わせます。 次に、ディスクを回転させてレーザービームがトラック上をトレースするようにします。 記録面は光を反射する素材でできており、ピットがないところ(ランド)ではレーザー光は反射して反射光量が多くなりますが、ピットの部分ではレーザー光は乱反射されて反射光量が少なくなります。 従って、レーザーの反射光をフォトディテクタで受光すると、反射光の強弱によってピットの有無を検出する事ができます。

ディスクにレーザーを照射しピットを読み取ります

記録可能なディスクに記録をする場合は、下図の例に示すようにマークを形成したい部分にハイパワーのレーザーを照射すると、発生した熱により他の部分より反射率が低いマークが形成されます。 なお、マークを形成する以外の場所でもレーザーは消えているわけではなく、後で述べる「サーボ」を行うため、再生時と同様のパワーで発光しています。 下図のようなレーザーパワー制御の事を「ライトストラテジー」と呼んでいます。 ライトストラテジーは記録するメディアの種類や記録するスピードによって異なります。

記録可能なディスクに記録する場合はレーザーの出力強度を変えることでピットの作成します。